猫ミームはなぜ流行ってる?元ネタ、素材などを解説

目次

ミーム(meme)ってそもそも何?

ミーム(meme)とは、面白い画像や動画が拡散される文化そのものを概念的に示したスラングのような言葉です。

1976年のリチャードドーキンス(著書:『利己的な遺伝子』The Selfish Gene)によって作られた造語です。

文化の伝達を示すものとして遺伝子(gene)と付けられています。コミュニティーによって、模倣され複製されていることを示すので広い意味では宗教や逸話、物語などもミームと定義できます。

猫ミームの元ネタは?

2005年にLolcatsブームが到来

猫ミームの歴史は意外に古く、その起源は1870年代のヴィクトリア朝時代のイギリスに遡ります。当時猫の写真は珍しく人気を呼んだそうです。しかし本格的に流行するきっかけは2000年代初頭、インターネットが普及し始めた頃。猫の写真にユーモア溢れるコメントが付けられ、「Lolcats」と呼ばれる新しい形のミームが生み出されました。

2005年頃にはLolcatsブームが到来。「Grumpy Cat」「Nyan Cat」「Keyboard Cat」など今でも有名な猫ミームが次々と生まれ、一気にポップカルチャーの地位を確立したのです。

2024年にブームが再来

起源はhuhcatと呼ばれる動画からであり、オーストラリアの家庭に住むBenというダイエット中の猫ちゃんとヤギの動画が始まりです。

Tiktokでは”benchonkycat“というアカウントで投稿されています。動画はヤギと一緒に会話しているBenが元ネタになっています。

音声は”Are You Being Intentionally Dense?!”に登場する男性の声を加工して編集されているようですね!

医療ドラマ「ドクター・ハウス」のあるシーンがミームの起源になり、その中でハウス医師のハフッという反応音がユーモア性の高いものとして受け止められ、さまざまなバリエーションが作られたということですね。

有名なテレビシーンからミームが生まれ、特定の言葉や音声がきっかけとなって短いスキットが広まり、ユーザーがそれを編集・改変して楽しむ。このようなミームの生成と拡散のプロセスが良くわかる具体例だと思います。

文化的コンテンツから新しいコンテンツが生み出されていく過程は非常に興味深いものです。このようなミーム文化の背景にある創造性と遊び心に注目することが、現代のポップカルチャーを理解する上で重要になってきているのでしょう。

どれぐらい伸びているの?

GoogleTrendsで確認してみた

1月末ごろから徐々に伸びており、人気度は2月にピークを迎えました。

その後徐々にブームは落ち着いてきているようですね。

Youtube/Tiktokで確認してみた

#猫ミームの投稿動画数は記事執筆時点で5.3万本投稿されています。

Tiktokでも77.6K投稿されています。

猫ミームの素材はどこでもらえる?

猫ミーム動画素材集のサイトを運営されている方がいるのでそちらから利用が可能です。

ぜひ可愛い動画を制作してみてください。

素材はMP4なので、GIFへの変換ツールを利用して、GIF画像の作成も可能です。

https://neko-meme-site.vercel.app/sozai-list

猫ミームのGIF参考例

猫ミームはなぜ流行った?ブームを自分なりに考察してみた。

共感性

猫ミーム自体はある種コミュニケーションを媒介する干渉剤のようなものだと思っていて、共通の文化や社会的な経験を載せることにより共感しやすく、よりコンテンツと強いて広がっていくものだと思います。

共通の形式でさまざまな経験談やストーリーをのせることにより、理解しやすいフォーマットや表現方法が確立されるのと同時に不特定多数の発信者がいたとしても同じコミュニティーに属しているかのような感覚を得られるというのが拡散されているポイントなのかなと思います。

短さ・視覚性

現代の社会では可処分時間の奪い合いが進みより短いコンテンツや倍速再生で動画を見るといったトレンドが若者の間で定着してきています。視覚的にも、コンテンツ的にも短く、わかりやすいことが拡散のポイントになっているとおもいます。

ソーシャルメディアとの相性

ソーシャルメディアプラットフォームは、ミームの共有、拡散、変形を容易にします。アルゴリズムが人気のコンテンツを優先するため、バイラルになりやすいです。

参加文化・心理的ハードルの低さ

ミームは参加型の文化でより拡散が進みます。ユーザーはオリジナルのミームを作成したり、既存のミームに自分のひねりを加えて発信します。このような「リミックス」文化は、コンテンツの鮮度を保ちながら、コミュニティやミーム自体の文化を成長させ、拡散しています。

猫ミームの場合は”顔出し”が必要ないので、投稿のハードルも低いですよね。発信ハードルの低さも拡散の速さもこれにより促進しているのかなと思います。

アイデンティティ・グループへの所属感

ミームは、特定のグループやコミュニティのアイデンティティや文化を表現する機能も持っていると言えそうです。共有することで所属感やコミュニティの”繋がり”を感じることができますよね。

現代のフィルターバブルの文化の中では、個人が見たい情報に集約され、見たい世界を勝手にアルゴリズムが最適化していきますが、これにより孤独感は一定発生しているのかなと思います。孤独感が強まれば所属欲求やコミュニティーへの参加欲求が高まり、拡散の爆発力が出るのかなと思います。

まとめ

猫ミームがなぜ流行っているのかを分析してみました。ミームの文化カルチャーは非常に面白く、現代のユーザー行動や潜在的な欲求を垣間見ることができるので面白いですよね。ビジネスやマーケティング目線で見ていくと、仕事にも活かせる部分はあるのかなと思いました。

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