Meta AIとは
昨年9月に発表されたMetaAIの発表で「Llama 2」をベースとした、AIステッカー機能や、テスト的に一部の英語ユーザーに対してInstagram、Facebook、WhatsApp、Messengerで試験的に展開されていました。
2024年4月18日に発表されたリリースでは、「Llama 3」をベースとした、最新版のAIアシスタントは、アプリ全体でフィード、チャット、検索などで利用でき、アプリ内で作業を完了したり、リアルタイムの情報にアクセスしたりできるようになります。
同アシスタントはFacebookのメインフィードにも直接表示されることになる。また、Metaのアプリのメッセージボックスからもアシスタントとチャットができ、Meta.ai専用サイトからもアクセスが可能となりました。
現在、オーストラリア、カナダ、ガーナ、ジャマイカ、マラウイ、ニュージーランド、ナイジェリア、パキスタン、シンガポール、南アフリカ、ウガンダ、ザンビア、ジンバブエでの公開に限定されており、日本での展開はまだ先になるようです。
また、CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は「Meta AIが世界中の人々に自由に利用できる最も優れたAIアシスタントになることが目標です。Llama 3によりついにそのレベルに到達しました」とコメントしています。
実際に使ってみた
アクセスすると以下のような画面が表示されます。
基本的には、Chatgptなどと画面の構成は似ていますが、用意されているテンプレートのプロンプトとやサイドバーのImagineなどを見る限りは、画像生成機能をより強調しているように見えます。
Metaが元々SNSの会社のため、画像と合わせた情報共有により照準を合わせた、SNS会社の開発したAIという感じがします。
画像生成をしてみた
現在は英語圏のみの提供ですが、日本語で入力してもきちんと指示を送ることができます。
また10秒程度で画像生成が完了しました。
テキストでのアシスタント機能を試してみた
chatgptやClaudeAIでは可能な、テキスト/画像ファイルのファイルのアップロードがまだ対応されていないため、直接チャットボックスに、文章要約等のの検証はできないができるか気切り試してみた。
こちらのリリースを要約してもらいました。
https://about.fb.com/news/2024/04/meta-ai-assistant-built-with-llama-3/
以下で、ChatGPTでも全く同じ文章を打ち込みましたが、ChatGPTはより簡潔に細かい内容を省略しながら、指示を適切にこなしているように見えますね。
特徴について調べてみた
検索結果の取得
Meta AI アシスタントは、BingとGoogleの検索結果の双方を選択する世界初のAiアシスタントであり、使用する検索エンジンは、メタ社が状況に応じて判断します。
画像生成機能
画像生成機能が大幅に強化され、アニメーション(GIF相当)の生成にも対応した。ユーザーが入力している最中から、高解像度の画像がリアルタイムで生成されるようになっている。
「Llama 2」から「Llama 3」への大幅な進化
昨年9月時点のLlama 2には 700 億のパラメーターがありましたが、今回発表されたLlama 3では、4,000 億を超えるパラメーターがあるとCEOのマーク・ザッカーバーグ氏は伝えています。
OpenAI は GPT-4 のパラメーターやトークンの数をまだ公式に確認していませんが、Llama 2 は 2 兆のトークンであったのに対して、 Llama 3では、15 兆を超えるトークン数へと進化しています。
今後の開発や将来性について
下記の記事で紹介したような、OpenAIのSoraのような動画生成機能についてはまだ計画されていないようです。
学習データセットにはユーザーデータは使用されておらず、全体はLlama 2の7倍の規模で、ザッカーバーグ氏はデータ量がCommon Crawlの全てを上回ると豪語していた。
また、その他のデータソースとしては、一般的なインターネットデータとAIが生成した合成データを組み合わせてい流と言われています。
まとめ
AIを取り巻く環境はものすごいスピードで進化しており、OpenAIがGPT-5をリリース準備中とも言われています。ここに対してMetaAIはLlama 4やLlama 5についても準備を進めているとのことで、今後も生成AIの覇権争いから目が離せなくなりそうです。